2004年12月には第2ターミナルが完成し、さらに巨大化した、空の玄関口・羽田空港。
都民ならず地方在住者も多く利用する空港の地震対策はどうだろうか!?かつては日本と世界を結ぶ拠点として、現在は首都・東京と地方を結ぶ空の玄関口としての役割を果たしている羽田空港。
空の管理運営は国土交通省の東京空港事務所が行なっているが、旅客ターミナルビルに関しては
「日本空港ビルデング株式会社」が管理運営を担当している。
そのため、ターミナルビル内における不測の事態への対応は、
同社の危機管理マニュアルに基づいて実行される。
★大空港の震災対策

通常、空港のような吹き抜けの大空間を有する施設は構造上揺れに弱いといわれる。
そこで気になるのが、ターミナルビル自体の強度だ。
2004年12月にオープンした第2ターミナルは81年に施行された新耐震基準を満たしているが、
十勝地震の際に釧路空港でロビーの天井材が落下した事故を受けて、
これに加えて天井材の落下防止対策なども施されているという念の入れようだ。
一方、93年にオープンした第1ターミナルも、同様に耐震基準を満たしており、さらに天井の補強など、
地震を意識したリニューアル工事が現在行なわれている状態だ。
天井の下地材に補強を入れるなどの工夫がなされている。
これによって、利用客の頭上に物が落下する事故などを未然に防ごうと計画だ。
★液状化現象で孤立化!?対策は?
羽田空港周辺は埋め立て地であるため、液状化現象が懸念されている。
施設自体には影響がなくても、各地で道路が陥没すれば、その場所からは海水混じりの砂が吹き上がると予想される。
そうして道路が寸断されてしまえば、羽田空港は完全に孤立化してしまうだろう。
だが、それに関しても日本空港ビルデング株式会社では、想定される事態として対応策を用意していると言う。
まず食料に関してはターミナルビル内の飲食店で、おにぎりに換算して約3万食を提供できる。
それに加えて、いまのところ社員用に備蓄している非常食のセットを利用客を意識して約1万1000食に増やす予定。
水については、地下に約360トン近い木製の貯水槽を数個設置。合計で約2000トンもの水が確保されている。
その他、欠航による夜間残留者に対して提供している毛布の在庫をさらに増やしたり、
大型の炊き出し器やポリタンク、大型の間仕切りなどを備蓄品として充実させていく方針とのこと。
この計画通りならば、羽田空港で地震災害に遭遇しても不用意な行動を慎めば安全面では安心できる。